2013年4月15日

桜の季節に

理事長 小林敦子

 

  武蔵野陽和会病院前の桜並木は、毎年美しい桜のトンネルを作り、患者の皆様を始め、私たち職員 の心をも和ませてくれています。この花は、冬は必ず終り、春が来ることを思い出させてくれる存在でもあります。災害や不況に見舞われたここ数年ですが、社会状況が好転していくことを祈らずにはいられません。

  さて、昭和36 年の開院当時より、桜と一緒に成長してきた当法人ですが、飛躍的に高齢者が増加しつつある現在、単に医療機関としてだけでなく、医療と介護の両方の視点を 持つことが、地域での役割を果たしていく上で欠かせなくなりました。また、その上で、病気や要介護状態にならないよう、『予防』という観点も必要となって きています。

  要介護状態になる原因の多くは生活習慣病との関連が強いことが判ってきており、脳血管疾患だけでも、要介護状態を引き起こす原因の4分の1以上を占め ると言われています。皆様に健康診断を受けていただくことによって、単純に病気自体の予防や早期発見というだけでなく、将来の要介護状態を予防する、或い は軽くすることに大きく寄与することができると信じています。当法人では平成23 年開設のにしくぼ診療所において、各種の健康診断や人間ドックを行っております。地域の皆様に、ぜひ積極 的にご活用いただき、健康長寿にお役立ていた だきたいと願っております。

  リハビリや介護を担う介護老人保健施設ハウ スグリーンパークでは、昨年、入所の個室料金 の一部を値下げしました。また、通所の人数の 増員を図って、地域の皆様に、より使っていた だきやすい体制にいたしました。

一方、皮膚科や人工透析を担うさくら並木ク リニックでは、人工透析の患者様のための送迎 サービスを始め、今まで通院の手だてがなかっ た方々にも来院していただけるように体制を整 えました。

  訪問診療部門も、通院が難しい患者様のために、今後、拡大していきたいと考えております。 高齢の皆様にとって、通院の移動の手段が得難いものになってきている現状に鑑み、それぞ れの施設を拠点としながらも、積極的に外側へ 踏み出していく形で利便性を高めていきたいと存じます。日本における100 歳以上の高齢者は 5万人を超えたそうです。地域の高齢の皆様が、 元気に生活されるお手伝いを精一杯努めていきたいと存じます。 当法人への日頃よりのご協力に深謝い たしますとともに、 今後も変わらぬご支 援を賜りますようお願い申し上げます。

 

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