24時間心電図検査

 検診などで受けられたことがある心電図検査、この検査は心臓由来の症状、例えば動悸、脈の乱れ、胸の痛みなどがある場合に行われます。しかし、安静時心電図は、1分以内と短時間であるため、症状の原因となる心電図変化を捉えることができるとは限りません。狭心症発作などは、日中活動時に起こりやすく、逆に心身安静時に出やすい不整脈もあり、心臓発作はいつ何時起こるかわかりません。そこで、日中活動中や夜間睡眠中も含めて1日中常に心電図が記録できる24時間心電図の検査が必要となるのです。

 今回は24時間心電図についてご説明いたします。

目的・検査方法

この検査では、不整脈・狭心症の診断、また不整脈や狭心症などを思わせるような症状(めまい、動悸、けいれん、失神、胸痛など)がある時に心電図変化を伴っているか?などを鑑別することができます。また、心筋梗塞回復患者の生活指導・予後判断などにも用いられます。方法としては、胸に5個の電極を貼り付け、小さな心電図記録器を腰や腹部に固定して一日を過ごしていただきます。この時、特に意識して「何かをしなくてはならない」「なにかをやめなくてはならない」などということはほとんどなく、むしろ普段どおりの生活をしてください。日常生活の中で起きる心電図変化を記録するのが目的です。注意点として、記録時間は24時間ですので、装着日翌日の同時刻に記録器を外しに来院して頂きますので、都合「2日間の検査」とお考えください。また、胸にシール電極を貼付しますので、記録器装着中は入浴、シャワーはできません。

 

 

不整脈や胸の違和感など、気になる方は
医師に相談し、一度検査してみてはいか
がでしょうか。

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