第38号 2014年2月15日

年頭にあたって

 病院長 長倉和彦

 

新年明けましておめでとうございます。

 昨年は景気も上向きになり、2020年の東京オリンピックも決 まって、日本が少しずつ元気になっているように感じることができました。

 2011年3月の大災害から立ち上がって頑張っている人々にも、良い影響があるものと信じています。今年も更に明るい一年となることを祈りたいと思います。 当院が新病院となってからもうすぐ8年になります。これまで無事に病院が機能を維持してこられたのも、皆様の温かいご支援の賜物と感謝しています。現在の武蔵野陽和会病院は、回復期リハビリテーション病棟を含む一般急性期病院として、 急性期や回復期の患者さんの入院治療を中心に、内科、腎内科、消化器科、外科、整形外科、泌尿器科、放射線科の外来診療を行っています。また、近隣の先生方からのCT、MRI等の検査依頼も常時お受けしています。市民健診、会社健診、人間ドックなどの健診事業については、3年ほど前から、新設した「にしくぼ診療所」で行っておりますので、健診をご希望の方は診療所をご利用ください。昨年は、これまでさくら並木クリニックに設けてありました在宅診療部門を病院に移しました。これから、在宅診療は一層社会的重要度が増してきます。それに対応するためには、在宅診療部門により強力なバックアップが必要であり、病院がその責を負うべきであると判断したのがその理由です。

 日本では世界でも例の無い高齢化が進んでいます。これ自体は避けることが出来ません。日本の医療費は世界の先進国の中ではむしろ安い方に入りますが、これからを考えれば政府としても決して医療・福祉に贅沢はできないと考えるのは無理からぬことと思います。私たちはその限られた資源の中で、最善の医療を提供するという責務を負っています。さまざまな制約がある中で、皆さんの協力のもと最善を尽くしていきたいと思います。 在宅療養制度も、その様な財政的な制約の中で、 超高齢化社会に対応していくための一つの選択肢として、政府も推し進めています。地域の病院もそれに適切に対応しなくてはならないと思います。 

 今年の4月には消費税が8%になります。皆さんも負担が増えて大変かと思いますが、病院にとっても、大きな負担増になります。皆さんが支払う医療費には消費税はかかりませんが、病院で使用、購入するものには全て消費税がかかっています。消費税のアップは病院経費の増加に直結します。病院にとっては、これまで以上に厳しい時代になりますが、職員一同精一杯努力して、地域に認められる温かい病院づくりに励みたいと思いますので、皆様には、よろしくご協力、ご支援のほどお願いいたします。

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