〜お茶を飲んでリラックスしませんか〜
今年は大雪や気温の変化で大変な冬でしたが、やっと暖かく過ごしやすい季節がやってまいりましたね。フレッシュな気持ちで新しいことに臨んでいる方もたくさんいらっしゃることでしょう。
5月2日は、八十八夜です。新茶が楽しみですね!お茶には特有のうまみ成分、テアニンが含まれています。このテアニンは、茶の旧学名〈Theasinensis〉にちなんで〈Theanine〉と命名されたといわれ、リラックス効果があるとされています。特に玉露など、うまみが多く、低温で抽出するお茶に多く含まれています。
【 豆知識 】 八十八夜とは、立春から数えて88日目の、5月1日〜3日頃を八十八夜〔はちじゅうはちや〕と言います。「夏も近づく八十八夜〜♪」の歌にもあるように、春から夏に移る節目の日です。霜もなく安定した気候で、農作物の種まきに最良の時期です。 |
1杯(80ml)あたり
● 煎茶には 10mg ● 玉露には 34mg ● 抹茶には 36mg
のテアニンが含まれています。
*テアニンの効果*
50mgのテアニンを摂取した 30分~ 2 時間後に脳内α波が出現したという報告があり、リラクゼーション効果が期待されます。 また、月経前 2 週間にわたり飲用したところ、月経前症候群の症状や身体の痛みが軽減したという報告もあります。 就寝 1 時間前にテアニンを摂取すると、主観的ではありますが睡眠時間、質、起床時のリフレッシュ感が改善したという報告もあります。ただし、お茶にはカフェインも含まれています。濃いお茶や、飲みすぎには注意が必要ですが、テアニンにはカフェインの作用を弱める働きもあるようですので、様子を見ながら飲むと良いでしょう。
★煎茶のおいしいいれ方(2人分)★
おいしさの目安●茶葉の量…4g
●湯の温度…上級煎茶 約80度 …普通煎茶 95度
●湯の量……150〜200cc
●浸出時間…上級煎茶 40〜60秒
●普通煎茶…20〜30秒
① 茶葉4g(ティースプーン約2杯)を急須に入れる。 ② お湯を一度湯飲みに移し、湯冷まししたお湯を入れる。 (80度) ③ 40〜60秒浸出させる。 ④ 少しずつ均等に注ぎ分け、最後の一滴までしぼりきる。 ●ティーバックの場合はポットのお湯をそのまま注ぎ、表示時間蒸らして、しぼらずに静かに引き上げる。 |
上級煎茶は旨み成分(アミノ酸)を豊富に含むため、渋みを抑えて旨みを十分に引き出すよう低温で入れます。また、普通煎茶は渋み成分(カテキン)を多く含むため、 香りと適度な渋みを引き出します。
♪ お茶を飲んでホッとしましょう ♪
ただし、お茶請けにはご注意ください。
管理栄養士 細田佳江
参考:(独)国立健康・栄養研究所 ╱ 健康食品データベース╱伊藤園 HP