〜シリーズ〜
在宅でのリハビリについて-④
今回紹介する着替えの方法は、一例です。安全面に配慮しながら行ってみてください。
また、介助者がいる場合の手順も同様ですので、出来るところから無理のない範囲で行ってみて下さい。
① 麻痺側の手や足から先に、衣服を通しましょう。
脳卒中などにより手足が思うように動かない、 痛みがある、関節の
動く範囲に制限がある場合、動かしにくい手や足から先に衣服を通
します。
脱ぐときは着る時の逆の順番になります。
② 安全面に配慮しましょう。
衣服を着替える際は姿勢を保つことが必要になってきます。背もた
れや手すり等つかまるところがある場所で安全に配慮しながら行い
ましょう。
また姿勢を保つことが難しい方は無理をせず、 手伝ってもらいなが
ら行いましょう。
かぶりシャツの着方
麻痺側の手から袖を通します。 この時、肩までしっかりと袖を通すと、脱げにくくなります。
次に手を後ろに回して衣服をたぐりよせます。
最後に非麻痺側の手を袖に通します。
① 横になって履く方法
麻痺側の足からズボンを通します。
次に非麻痺側の足をズボンに通します。
最後に非麻痺側の足で踏ん張り腰を浮かし、 ズボンを引き上げます。
② 座って履く方法
麻痺側の足を上にして足を組み、ズボンを通します。
次に非麻痺側の足にズボンを通します。
最後に立ち上がってズボンを引き上げます。 立ち上がって履く場合は、手すりなどつかまる場所があるところで安全に配慮して行いましょう。
作業療法土 中沢宏彰