平成27年9月26日(土)、健康教室を開催しました。今回は、当院泌尿器科医長 小原 玲 医師による「前立腺のお話」について講演を行い、25名の方にご参加頂きました。 プロジェクターに多くの画像や図を映しながら、前立腺の構造、前立腺肥大症と前立腺がんの症状やそれらの検査法、治療法について詳しく解説がありました。

　前立腺肥大症は前立腺が加齢とともに肥大化することにより、尿道や膀胱が圧迫され、尿の出が悪くなるなどの排尿障害がでてくる病気です。最近では、薬物治療、手術治療など、新しい技術が開発され様々な治 療法があり、きちんと治療を受ければ、排尿の悩みが改善される確率は高く、毎日の生活の質を高めることが可能となっているということです。 また前立腺がんは、近年増加している男性のがんとして注目されています。日本人の前立腺がんは、高齢化の進展や生活習慣の欧米化、検査精度の向上による正確な診断などにより、罹患率が急速に増えており、2025年には男性のがんの中で第1位になると予測されています。 ( 参考:「がん・統計白書2012」)

　こうした中で、前立腺の疾患、特に前立腺がんを見つける有用な血液検査としてPSA検査というものがあります。検診などの普及に伴い早期に発見することが可能であるため、50歳以上の男性は定期的に 検査を受けてほしいと説明がありました。

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