「年の初めに当たり、思うこと」

看護部長 辻村淑子

 

 “あけましておめでとうございます

 

昨年は、台風18号の通過に伴い鬼怒川決壊や関東各地で豪雨被害がありました。11月にはフランスでのテロ亭件が発生し、多くの人たちが犠牲になりました。年々、世の中全体に不協和音が鳴り響くようになり、心が痛みます。

 昨年、米国とキューバの関係改善に向けて活躍したバチカンの教皇フランシスコが一般謁見演説の中で語った言葉を共有します。

 

 フランシスコ教皇は、『この世界では時として生命と愛が実を結ばないことがある』と指摘し、『家庭は許しを与えることと互いに許しあうことを学ぶ修練の場のようだJと語りました。

 続けて教皇は、『傷を癒し、争いを解決する簡単な秘訣があります。お互いに許しを願ってから一日を終えることです。夫と妻・親と子・兄弟姉妹・義理の娘と母の間で仲直りをしておく。お互い許しあうことで、 家庭は強くなりどんな困難に直面しようと持ちこたえられる強固な基盤を築くことができます。触れ合うだけで十分です。家庭を分裂から救うだけでなく、社会がより冷酷で残忍にならないよう助けることもできます』と語りかけるのです(CNSニュスーより)

 このメッセ ー ジを実践するには困難が伴うかもしれませんが、 お互いを思う気持ちが解決の糸口になるかもしれません。  

 看護の根底にあるのはいつの時代も「思いやり」だと思います。私 は、患者さんに接するときスタッフに「あなたの家族だと思ってケアをしてください」と言っています。

 「家族」への思いも世代によっての違いがあるかもしれません。しかし、 一日をケンカで終わらせないようにお互い許しあい認め合う行為があれば、気持ちの切り替えができるかもしれません。 今年は暗いニュ ースではなく心温まるニュースが多くあればと願っております。

 今年病院では、日本医療機能評価機構の受審があります。地域医療を支える中小規模の病院として、患者さんを中心にチーム医療がどこまで発揮できているかなど病院の活動内容について審査を受けます。

 より良い病院づくりを目指して職員一同準備作業をしてまいります。地域に根差した皆様に愛される病院となるようお互い評価し合い、 努力していきます。

▶️病院のむさしの陽和会だよりへ戻る

病院ホームページのリニューアルにともない50号より、病院ホームページに移行しました。

35号から49号まではこれまで通り、こちらでご覧いただけます。