100歳まで自分の歯を守りましょう!

 「80歳になっても20本以上の自分の歯を保つ」 ことを目標にした「8020運動」をご存じですか。

 

厚生労働省によると、30年ほど前は80歳で20本以上の自分の歯がある人はわずかに7パーセント、しかし現在では歯の健康意識の高まりにより、3人に一人は20本以上の歯を残せるようになりました。まさに多歯時代は、もうそこまで来ているのです。

「死ぬまで自分の歯でおいしく食事をすること」が体や心の健康を保ち、生活の質を高めます。日本は、超高齢化社会を迎え、寿命はさらに延び続けています。これからは、百歳まで歯を残すという目標が大切になります。

 一本でも多く歯を残す習慣を身に着けていきましょう。

 

歯科衛生士 丸山みどり

基本の正しい歯磨きを身に着けて

健康を維持ししましょう!

歯周病や虫歯の原因となる歯垢(プラーク)は、生きた細菌の塊です。歯の表面に粘着しているため、うがいをするだけでは取り除くことはできません。しっかり歯磨きをして歯垢(プラーク)を取り除くとが大切です。

  1. 歯ブラシを鉛筆のように持ち、歯ブラシの毛先を歯と歯肉の境目にあてて小刻みに動かします。動かし方が大きいと磨き残しが出やすいので、1, 2歯ずつ磨いてください。力を入れすぎると、歯肉が傷ついたり、歯が削れたりしますので、軽い力で磨きます。「歯と歯の間」「歯と歯肉の境目」「噛み合わせの面」などは、プラークが付きやすいところなので、意識して磨いてください。
  2. 歯磨き中に歯肉から血がでるのは、歯周病の一歩手前の歯肉炎になっている状態です。正しい歯磨きをすることで、歯肉の腫れはおさまります。
  3. 歯と歯の間は、歯間ブラシやデンタルフロスを併せて使用することをお勧めします。
  4. 細菌や汚れが舌の上にたまる「舌苔」は、口臭の発生源です。舌も意識して舌ブラシなどで、奥から手前にかき出す感じで動かします。

きめ細かく意識してお口のケアを行うことにより、刺激が加わり口腔内が常に唾液で潤い、お口の環境も整います。

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